ryobook-豊かな人生のために

管理者のryoと申します。高校生で読書にハマり、多様なジャンルの本を乱読してきました。読書の面白さや好きな本を伝えたいので、当ブログを開設しました!読書だけではなく人生を好転させられるような情報も更新していきます。今後ともよろしくお願いします!!

文学篇

夏目漱石『こころ』の解釈|日本最高峰の文学の新解釈、Kが賢すぎる件について

私はこの小説を何回読んだか分からない。小学生の頃、読書している奴が偉いという仮説があった。夏目漱石はインテリの象徴のような存在だった。漱石を読もう。そう思いすぐに書店へ行き文庫本のコーナーを見た。見つけた。しかし如何せん本が多くて迷ってし…

【※ネタバレあり】青柳碧人『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』|正直レビュー、微妙?

基本情報 どんな本? 著者 感想1(正直、微妙?) ミステリーと言っていいのか? おすすめ? 感想2(良かった点) 著者・青柳碧人さんへ 基本情報 初版:2021年 出版社:双葉社 ページ数:280ページ(単行本)/334ページ(文庫本) 難易度:★✩✩✩✩ おすすめ度…

【※ネタバレあり】青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』

基本情報 どんな本? 著者 こんな人におすすめ 感想(全体を通して) 感想(ネタバレあり) 基本情報 初版:2019年 出版社:双葉社 ページ数:296ページ 難易度:★☆☆☆☆ おすすめ度:★★★★☆ どんな本? 私たちが小さな頃から親しんだ昔話を題材にしたミステリ…

『卵の緒』瀬尾まいこ|家族とは何なのか。愛、血筋、イエの構造

家族とは何なのか。この問いに誰もがぶつかったことがあるだろう。本書はそんな「家族」についての短編が2篇収められている。「家族」は複雑なもので、血が繋がっていても家族と呼ばない人たちもいれば、血が繋がってないのに家族という構造をとって生活して…

『臆病な詩人、街へ出る。』文月悠光|臆病だって良いじゃない、私は私

これは繊細さんエッセイである。(私は勝手に呼んでいる。)著者の文月悠光さんは詩人である。本書は「臆病な著者が様々なことに挑戦するエッセイ集」であり、web連載がもとになっている。タイトルが個人的に好きポイント。 本書について 著者:文月悠光 出…

『月と六ペンス』S.モーム|不可解な人間

『月と六ペンス』はイギリスの大作家サマセット・モームの小説である。死後に「天才」と評される画家の後半生を綴った物語。本書を読んだ私の感想は「言葉では表せないのに、スラスラ読んでしまった」であった。 本書について 著者:サマセット・モーム 出版…

『ノーサイド・ゲーム』池井戸潤|魂のぶつかり合い!やっぱりスポーツは熱い

サッカーのワールドカップがカタールで開かれたのは記憶に新しい。ここ最近でも、三苫薫選手がイギリスのリーグで大活躍している。異論はあると思うが、現在の日本で1番ホットスポーツはサッカーなのではないか。 しかし、私は他に推したいスポーツがある。 …

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ|格差や差別と多様性意識の欠如

最近、電気代が高騰し家計を圧迫している。「給料は上がらないに、物価が上がっている」生活は苦しくなっていくばかり、と日々感じている人も多いと思う。新自由主義を掲げて、経済を活発化させているように見せて、実情は富める者が富み、貧しい者はさらに…

スペンサー・クイン『助手席のチェット』の感想 〜犬と人のすれ違いと協力〜 (2021,3,27)

今回紹介させていただくのは、 スペンサー・クイン著、 『助手席のチェット』です。 あらすじ 元刑事の私立探偵バーニーに持ち込まれた女子高生失踪事件。彼は相棒の大型犬チェットと調査を開始した。警察犬訓練所を優秀な成績で卒業……はできなかったが、そ…