基本情報
初版:2021年
出版社:双葉社
ページ数:280ページ(単行本)/334ページ(文庫本)
難易度:★✩✩✩✩
おすすめ度:★★✩✩✩
どんな本?
ベストセラーとなった前作『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の続編。童話×ミステリーで楽しい短編集。
収録されている物語は以下の6編。
- 竹取探偵物語
- 七回目のおむすびころりん
- わらしべ多重殺人
- 真相・猿蟹合戦
- 猿六とぶんぶく交換犯罪
著者
青柳 碧人(あおやぎ あいと)
1980年生まれ。『浜村渚の計算ノート』でデビュー。
前作『むかしむかしあるところに、死体がありました。』はベストセラー。
感想1(正直、微妙?)
今回、本書のおすすめ度は5段階評価の★2とさせていただいた。まずはこの理由について語りたい。
正直、言いたい。
本作は「前作よりもワクワク感はなかった」。(ちなみに前作の評価は★4)
↓前作の記事(面白い解釈を書いているのでぜひ)
↓おすすめ!!
ミステリーと言っていいのか?
そもそも前作もミステリー小説というよりはエンタメ小説であった。しかし多少なりとも「ハッ」とするようなトリックが隠れていたし、「あーこういうことか」というような後味を味わった。
それが今回はどうだ?
いまいちパッとしない。「ふーん」で終わってしまう。結末が呆気ない。
エンタメ目線から見ても物足りない。
前作が良かっただけに悲しかった。。。
言語化が難しいが、いまいちパッとしない作品たちだったかな。
おすすめ?
今回の記事では、「どんな人におすすめ?」という項目は掲載していない。というのも、前作に感銘を受けた人からは物足りなく感じてしまうからだ。私は正直な評価をしたい。
しかし本書が気になっているのだったら購入することと強く勧める。
私の感性が腐っているかもしれないから。。
感想2(良かった点)
ここまで悪い評価を語ったわけだが、もちろん良い点もあった。
それは作品のバリエーションが増えたことだ。前作には同じようなシチュエーションがあったり、似たような動機があったりした。だが、今回の作品では前作とは異なった文章展開があって少しばかり楽しめた。
著者・青柳碧人さんへ
今回の記事では身勝手でご無礼な発言をしてしまい申し訳ございません。本記事は著者様や出版に携わった方々を貶めようという趣旨のものではありません。
記事をご覧になった方々が楽しい読書生活を送ってほしいという願いをこめて日々記事を作成しております。
前作の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』は楽しく読ませていただきました。とても面白い作品でした。
そのうえで本作を読ませていただき、私が感じたことを素直に書かせていただきました。
上記のことをご了承ください。(o*。_。)o