ryobook-豊かな人生のために

管理者のryoと申します。高校生で読書にハマり、多様なジャンルの本を乱読してきました。読書の面白さや好きな本を伝えたいので、当ブログを開設しました!読書だけではなく人生を好転させられるような情報も更新していきます。今後ともよろしくお願いします!!

【2024年1月号】『致知』の感想|人生の大事、初めての致知を読んで私が考えたこと、印象に残ったこと

致知』とは人間学を学ぶ月刊誌である。今回は『致知 2024年度1月号』の感想を記す。

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基本情報

出版社:致知出版社
ページ数:145p
難易度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★★★☆

致知』とは?

いつの時代でも仕事でも
人生にも真剣に
取り組んでいる人はいる。
そういう人たちの
心の糧になる雑誌を創ろう。
致知』の創刊理念です。

公式HPより引用


感想

 私は今年度から『致知』の購読を始めた。
大学生になりアルバイトが解禁されて、働くことについて悩むようになった。高校生の頃はこんなんじゃなかったのに、、、とか思いながら病んだ。
記事には見返りを求めない徳積みは生きて返ってくるというものがあった。アルバイトの際にお客さんとコミュニケーションをとる。その時に「めんどくさいな」とか「早く終わんないかな」とか思っていた。しかし今回の話を読んで、真心こめて真摯にお客さんと関わろうと思わされた。
今までの自分がどこまで最低だったか、どこまで世間知らずだったかが浮き彫りになってくるこの頃。


また私が印象に残ったのは、「松尾芭蕉の名句に学ぶ人生の大事」(p28~)だった。本欄を書いたのは、東洋思想家の境野勝吾(さかいの かつのり)。お歳は92歳を迎えている。

芭蕉は「無価値の価値」を追求したと紹介され、それは「詫び」「寂び」の世界と同義だという。これらの世界のものは日陰のようなイメージを抱かれるが、芭蕉はこれらの世界がとても明るい世界だと表現したそうだ。
私が特に印象に残ったのは

古池や蛙飛びこむ水のおと

の成立エピソードだ。それは芭蕉が和尚さんから「人生とは何か」と尋ねられた時に「蛙飛びこむ水のおと」と答えたというものだ。宇宙の悠久なる働きからしたら人生はポチャンという音のように瞬間だ、という解説に衝撃を受けた。「芭蕉、天才やん」と声が漏れた。
私の記憶では、「水という一見目立たないことに目を向ける芭蕉の素晴しい句」という風に学校でならった。しかしこれこそが表面的な説明で、何処でどのような状況で読まれたのか、などの裏の説明があったら国語の授業は楽しめたのかな。