サッカーのワールドカップがカタールで開かれたのは記憶に新しい。ここ最近でも、三苫薫選手がイギリスのリーグで大活躍している。異論はあると思うが、現在の日本で1番ホットスポーツはサッカーなのではないか。
しかし、私は他に推したいスポーツがある。
それこそが"ラグビー"であり、今回紹介する小説で繰り広げられるスポーツである。
ラグビーは2023年にフランスでワールドカップが開かれることが決まっている。
実は私もラグビーが好きで試合をいくらか見たことがあるのだが、やはり国際試合は面白いものが多い。自国を背負って戦う「闘士たち」には、常にワクワクさせられるばかりだ。
余談だが個人的に好きなチームは、日本、ウェールズ、イタリアである。
魂と魂のぶつかり合い。
それが1番感じられるのがラグビーだろう。
本書について
著者:池井戸潤
出版社:講談社文庫
個人的満足度:★★★★★
本書を一言で表すと「興奮」
冗談抜きでページをめくる手が止まらなかった。
私が興奮したのは、選手や監督、マネージャーの魂である。それは、ゲーム中に感じることはない、陰の覚悟とも言える。
当記事では、本書の魅力について迫っていきたい。
胸が熱くなる話
本書の魅力は、先程も言ったが、「胸が熱くなる」というところ。たしかに小説だから話が上手く出来すぎてるが、主人公の口論やチームの成長期など、読んで後悔しない内容になっている。
私は「腐敗した組織を立て直すのは外部の人間」ということを改めて学んだ。どの業界にも権力にしがみつく輩がいるのだと思うが、私には正面から「間違っている!」とは言えない。私もこんなカッコ良い人になりたいものだ。
また、ラグビー部の人間ドラマも必見であり、ほんの些細なことで、選手のコンディションが悪くなったり、対立が生まれたりする。これは日常生活で私たちも感じることだが、チームにおいてはリーダーが上手く場を作り、前進させていかねばならない。このリーダーシップなどが私たちを熱くし、本書の魅力を掻き立てていると思う。本書のリーダーシップ論は日常生活で応用できる、いわば「ビジネス書よりもビジネス書」である。
てな感じで、本書の魅力を一部伝えたところで、私が見てきたゲームのうち、ラグビーを全く知らない人に向けて、オススメのゲームを紹介したい。