読書論の書籍は多く出版されている。それに比例して速読、多読、併読などなど、さまざまな読書法がある。何が"正しい"読書法なのか分からない、という人もいるのではないか。
ちなみに私は読書法なんてどうでも良いとは思う。というのも、読書法に限らず勉強法は、人によって向き不向きがあるし、読書の目的も違う。第一、私は楽しく読書したいから。
今回紹介する、『読書は1冊のノートにまとめなさい』は、読書法も参考にはなるが、その前段階である「本を探す」方法が載っているのが特徴である。しかもこれが有益である。
本書について
著者:奥野宣之
出版社:Nanaブックス
個人的評価 ★★★★☆
当記事では本書のポイントを2つに絞っていきたい。
①本を探す技術
②読書ノート
本を探す技術
本を探すのには、書店に行って探す。もしくは、インターネットのショップを見て探すの2通りが主流だろう。書店に行って、気になる本をバンバン買ったけど結局読まなかった、みたいな経験は少なくとも一回はあると思う。積読が増えていくと「読まなきゃ」と義務感が出てしまう。
そこで本書では、本当に読みたい本だけを買う方法が載っている。
それこそが、「欲しい本リスト」を作ることである。本書では「欲しい本リスト」は紙なのだが、私はスマホのメモでいいと思う。
もっと言えば、自分が分かりさえすればなんでもいいだろう。
私の例↓
私は本を文庫、新書、単行本に分けた。また、最低限の情報が分かれば良いので、著者や出版社をメモして終わり。これなら簡単だ。
読書ノート
読書ノートの話に入る前に大切なことを1つ。
それは読書だけでなく勉強全般に言えることだが、行為の目的をはっきりさせることだと思う。なぜなら、目的をはっきりさせることで、勉強に主体的に取り組むことができ、内容を忘れにくくなるから。
肝心の「読書ノート」だが、本書のノート術を参考にして、自分なりにカスタマイズすれば良いと思う。冒頭にも述べたが、勉強法だろうがノート術だろうが、自分好みで記憶に定着できれば何でも良い。
ただそれだけだと陳腐な記事になるので、私のノート術を紹介する。
私はスマホにメモを取っている。
記録することは2つ。
①本文中の共感したところ、学んだところ
② ①についてどう思ったか
まずスマホの良い点は
- 音声入力で時間短縮ができる点
- 追記が容易な点
次に自分の考えについて書くことの良い点は
- 内容の理解に繋がる点
- 読書時の自分の考えが分かる点
このように、人それぞれに合った読書法がある、ということを伝えたいがために、当記事を書いた。著名人の読書法を真似したけど続かないという人は、まずは一言でもいいからメモすることから始めたらどうだろうか。そしてその一言メモを継続しよう。
その地味な習慣こそがあなたの財産になることであろう。少なくとも私はそう信じている。
さいごに
本書の中に登場した本のうち、面白そうな本のリンクも載せておく。興味があったらぜひ読んでみて欲しい。
『会社は2年で辞めていい』
【読書論】