『メモの魔力』で70万部を超える特大ヒットを放った前田裕二氏。早稲田から外資系証券会社、DeNA、そしてSHOWROOM創業など、輝かしく見える著者の人生だが、苦悩の連続であった。そんな彼の人生が描かれているのが本書『人生の勝算』である。我々の想像を絶する人生に驚きが隠せません。
本書について
著者:前田裕二
出版社:幻冬舎文庫(2016)
本書がオススメの人
- なんとか自分を変えたいと思っている人
- ビジネスの本質を学びたい人
- 前田裕二さんのファン
ここまで本書の基礎情報をお伝えしたので、本書の内容に入っていく。
本書で大切なのは、
① 顧客との絆
②主体的に行動する
③人生の軸を定める
になるだろう。(これは私が読んで思った本書の伝えたいことである)
本書の特徴はなんと言っても「純度100%の前田裕二」であり、本書に出てくる体験談は凄まじいものだ。貧困時代、誰よりも働くサラリーマン時代、地道に創り上げた起業時代。それぞれのエピソードが嘘を疑うレベルでよく出来ている。なるべくして起業家になったみたいな雰囲気を漂わせている。
また、本文中にそこまで難しい言葉は出てこず、改行も多発しているため、スラスラと読める本だった。この本が多くの人に読まれているのも納得である。簡単に読めて、しかも熱くなれるのが本書の魅力のひとつと言ったところか。
しかし、最後に行くにつれ、SHOWROOMへの想いが語られるにつれ、今まで本書で積み上げてきた説得力が薄れてしまう。
僕らはやります。日本発のネットサービスが、世界一を獲る。この目標が実現可能であることを、遠くない将来に、証明してみせたいと思います。(p199)
本書が初めて出版されたのが2017年。現在が2023年なので5年以上前となる。が、未だにSHOWROOMが世界一になることはない。Apple Storeのエンターテイメントのランキングでは119位(2023年4月1日)とライバルに差をつけられていることも分かる。株価でも赤字が続いている。
つまり何が言いたいかというと、「結果ぎ出ていない」のである。世界一という大きな野望はどこへ行ってしまったのだろうか。
私はSHOWROOMの、前田裕二氏未来が楽しみなので、もう少し見守っていきたいところである。この記事をお読みのあなたも前田裕二氏の未来を見守っていこう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
これからも宜しくお願いします🤲