ryobook-豊かな人生のために

管理者のryoと申します。高校生で読書にハマり、多様なジャンルの本を乱読してきました。読書の面白さや好きな本を伝えたいので、当ブログを開設しました!読書だけではなく人生を好転させられるような情報も更新していきます。今後ともよろしくお願いします!!

『先生はえらい』内田樹|先生論を読んだらアートについて考えてた

「自分は先生運が悪いな〜」という言葉を何度も耳にしたことがあるし、この記事を読んでくださっているあなたも思ったことがあるのではないか。そもそも「先生運」とはなんだろう。

本書ほ中高生向けに書かれたほんだが、「先生運」が悪いと感じたことがある人にぜひ読んで欲しい本である。

 

本書について

著者:内田樹

出版社:ちくまプリマー新書

個人的満足度:★★★☆☆

 

先生とは

「あなたが『えらい』と思った人、それがあなたの先生である」(p12)

これは本書での「先生」の定義。

残りのページは「人が誰かを『えらい』と思うのは、どう言う場面か?」ということが書いてある。

中高生向けなだけあって、難しい用語は基本出て来ない。非常に読みやすい本と言える。私自身も約3時間くらいで読み終わった。これを聞くと、薄く思えるが内容は味わい深い。

 

価値と芸術

いかなる価値があるのかわからないものを交換しあうと言うのが沈黙交易の本質です。(p75)

交換ではないが、これはよくブランド品に応用されている。

また芸術(アート)もこれだろう。なぜ、現代においてピカソが評価されるのか。正直な話、私はピカソの芸術には共鳴しない。というか、理解が追いつかない。

モネのような美しさなら、「すげぇ」ってなるのに、ピカソの絵を見ても「なにこれ」としかならないのである。これは私がまだ未熟な人間だからなのか?(ピカソについてのオススメの解説書や論文があったら、ぜひ教えていただきたい)ピカソも登場時には酷評されたと聞く。

ここまでピカソだけで話をしてしまったが、印象派も登場時は「意味わからん」と評されたらしい。

我々は「意味がわからないモノ」「価値が分からないモノ」に対して、少なくとも興味を惹かれる。

 

学び

多くの人は「先生論」について知りたくて読んだのだろう。そして、先生について深く考えたことであろう。

蓼食う虫も好き好き、ということわざもある通り、人の感じ方や好みは人それぞれである。

 

私は本書を通して、アートの価値について考えさせられた。

「価値がわからないモノ」

ところでこの記事には価値はあるだろうか。

私がこう記事を書いているのもアートなのかもしれない。

 

 

いや、そんなことはないか。

 

【教育論・先生論・ちくまプリマー新書